適切なレイアウトをコンサルティングができる設計集団を目指していく

LSI設計 アナログレイアウト設計

部長

創業から続く主要事業は、40年にわたるノウハウで多様なニーズに対応

レイアウト設計は一言で表現すると「図形を描いていく」仕事です。アナログ回路設計者が構築した、いわば“設計図”をもとに、私たちレイアウト設計者は回路仕様を満たした美しいレイアウトへと仕立てていきます。つまり、回路設計者とレイアウト設計者はパートナーの関係性。共通のゴールに向かって、ミーティングで意見を交わし、協力しながらレイアウトを行います。

三栄ハイテックスにおけるレイアウト設計の歴史は40年前にさかのぼります。創業時の主幹事業・マニュアルレイアウト設計にルーツをもち、アナログ回路設計からレイアウト設計まで手掛ける一貫体制で、移り変わる時代の中でも数々の案件に対応しながら、レイアウト設計の実績と知見を高めてきました。長い歳月をかけて蓄積されたノウハウは、技術進化に伴いお客さまのニーズが多様化する令和において、柔軟な発想で最適な提案を実現する三栄ハイテックス流レイアウトの基礎となっています。

お客さまの期待に応える「最後の砦」として活躍するレイアウト設計エンジニアへの成長

さまざまなエンジニアが在籍する三栄ハイテックスですが、レイアウト設計部門はレイアウトを専門領域とする唯一の組織です。そのため担当する業務にはおのずと責任感を伴います。回路設計者から引き継いだ回路図をもとに納期までにレイアウトを仕上げる“最後の砦”としての責任です。回路設計者の理想とする特性を満たすレイアウトを仕上げるために、想定以上に時間がかかるケースもあります。それでも納期は待ってくれません。回路設計者との会話を通じて、回路に込められた微細な意図をくみ取りながらフロアプランを立て、ブロックレイアウト・全体レイアウトへとレイアウトを徐々に具現化していきます。レイアウトスピードを維持しながら高いクオリティーを実現する、レイアウト設計エンジニアの技量が問われる工程です。
レイアウト設計に関する知識や技術を学校で学ぶ機会はほぼありません。そのため、三栄ハイテックスで活躍しているエンジニアは、研修や業務を通して一歩ずつ成長してきました。工学系・理学系の出身者が多い部門ではありますが、専攻学部・学科を問わず入社してから学ぶことは一緒です。助け合いの気持ちを持つ仲間たちと共に成長していける環境ですのでご安心ください。

私が思うレイアウト設計に向いている人は、「まずやってみる精神」「コミュニケーション力」「柔軟性」「考察力」という四つの要素を備えています。レイアウト設計者は回路図に向き合うあまり、時に思考の世界に深く入り込んでしまいます。そうならないよう周りの仲間たちのサポートを生かしながら、ポジティブな気持ちでレイアウトに励むことが仕事を成功させるポイントではないでしょうか。

アーティストとして「密・雅・流」なレイアウトを描いていく

レイアウト設計部門では、チームとして品質統一・品質向上・作業効率向上を実現するため、2019年に「あしそろPJ.(足並み揃えるプロジェクト)」を発足しました。“トゥギャザー”を合言葉にした、チーム力を持続的に高めるための全員参加型の試みです。合言葉が示すとおり、誰か一人が頑張るのではなくチーム全員が力を発揮することが重要です。小チームを形成する際には中堅と若手をバランスよく配置し、知識やアイデアを幅広く共有し合いながら、技術の底上げを目指しています。

ひとつのICチップの中に、いかに美しく、効率よく、回路要素を詰め込めるか。レイアウト設計エンジニアは、いわば真っ白なキャンバスに自分なりの世界を描いていく「アーティスト」だと考えています。
「最低限のデッドスペースで(密)」「すべてに意味のある図形を描き(雅)」「無駄のない効率的な設計をする(流)」
レイアウト設計における3本柱「密・雅・流」を体現できるエンジニアは、クリエイティブ的思考と論理的思考を兼ね備えた特別な存在なのです。

LSIや半導体は日進月歩で進化しているため、私たちもそれに追随して進化していく必要があります。そのためにも、新たな技術への知見を広げ、若い人材の発想や考えをくみ取っていきたいと思っています。チーム力を底上げした先にあるのが、コンサルティングができるレイアウト設計集団です。お客さまの要望に応えることをベースに、適切なレイアウトを積極的に提案していけるチームを目指しています。アーティスティックな仕事に少しでも興味を持った皆さんは、ぜひ応募してみてください。