未知を楽しみ、未開に挑む。新たな技術で豊かな社会を実現していく

R&Dグループ

部長

「攻め」の姿勢で会社や社会の未来を切り拓く

私たちの部門では、未来の社会をより豊かにする、新たな技術の研究開発に取り組んでいます。三栄ハイテックスは、LSI設計や車載ソフトウエア開発などを主力サービスとして提供していますが、R&D部門では従来の事業にとらわれず、広い視野で新たな可能性を追求しています。

R&D部門が掲げるミッションは「新規事業の創出」「技術を視点にした既存事業の強化」「社員教育」の3つです。共通しているのは、未来を見据えた先見性です。当社は40年以上にわたり半導体分野でエンジニア集団として存在感を示してきましたが、変化の激しい業界で会社が進化し続けるための成長エンジンの役割をR&D部門は担っています。
現在進行中のプロジェクトは多岐にわたります。例えば、スマート農業をテーマにした人工知能(AI)を用いたロボットシステム開発やメタバースのアバター開発、モデルベース開発、ADC (アナログデジタル変換器)開発、アナログ回路設計の効率化などがあります。

研究開発の対象は、クライアントとのコミュニケーションから得られたニーズや、社会・産業界に存在するさまざまなテーマの中から選定したものです。これらはクライアントや社会にメリットをもたらすだけでなく、三栄ハイテックスの成長を促進する力に満ちています。

回路設計から検証までクライアントの要望に一貫体制で応える独立系設計受託企業でありながら、自らテーマを設けて事業化に向けたアクションを展開する“攻め”の姿勢が、R&D部門の特色です。

独立性と協調性を融合させた組織

R&D部門は二つのチームで構成されます。第1プロジェクトは、AIやメタバースなど新たな事業の可能性を追求しています。第2プロジェクトは、当社の主要事業であるアナログ回路設計の技術開発に特化しています。エンジニアたちはそれぞれの役割を持ちながら業務に取り組み、無数の事業化・技術確立へのルートを検証しながら、地道に前進しています。

R&D部門は、受託設計を担当する事業部門とは異なり納品期日が存在しません。このように期日という明確な時間的ゴールが他者から与えられない状況において、私たちのチームは自らゴールを設定し、そこに向かって忍耐強く自律的に進むことができるメンバーによって成り立っています。

R&D部門の特徴は、エンジニアたちが独立性と自主性を持ちつつ、協調性も兼ね備えていることです。メンバーは研究テーマに関する社会動向に注目し、必要な知識が不足していれば自ら勉強することを惜しまない姿勢を持っています。

組織全体の雰囲気として、行き詰っているメンバーがいれば、お互いに協力して解決策を見つけようとする温かさがあります。これは新しいメンバーにとっては心強いサポートとなるはずです。

エンジニアたちは「会社の事業をサポートする新しい仕組みを創り出したい」「社会を豊かにする画期的な技術を生み出したい」という情熱を持ち、困難を乗り越えながらもやりがいに満ちたプロジェクトに取り組んでいます。マネージャーとしては、前向きなメンバーたちを支える組織環境を整えていくことが重要だと考えています。

未来を切り拓く、社会を豊かにする新技術の「原石」を求めて

私たちの研究開発テーマは、着実に社会への貢献を実現し始めています。AIやロボットの分野では、自動車などの輸送機全般に搭載される自動認識機能、ものづくりの現場に導入される産業用ロボットなどに技術が導入され、事業の最適化や効率化に寄与しています。AIやロボットの活用は、今後さまざまな分野で期待されており、私たちは引き続き研究開発に力を注いでいます。また、実機製作まで進んだADCは、その汎用性から医療や学術研究などの高い性能が求められる製品に使用されていくでしょう。

R&D部門が生み出した技術は、メーカーの最終製品に搭載されることで初めて社会への貢献が実現します。目立たない存在かもしれませんが、私たちはクライアントの製品化をサポートする立場から、日本や世界を豊かにすることを目指しています。
未来を築くためには、将来を担う技術者が不可欠です。三栄ハイテックスでは、次世代の事業を担うチャレンジ精神や学習意欲に満ちた人材を毎年迎え入れています。R&D部門では、そこからさらに踏み込んで、技術に関連した企画を構成し、その企画を実現するリーダーシップを兼ね備えたリーダー候補を求めています。

新たな技術を確立するプロセスは、未知の領域の中でヒントを集め、宝を見つけ出す過程に似ています。私たちはバイタリティーとクリエイティビティを発揮し、未開の領域を切り拓いていきたいと考えています。そのために、志を同じくする新しい仲間と共に挑戦できるよう、研究開発環境の向上に努めています。私たちはまだまだ若い組織ですが、皆さんと共に成長し、社会を豊かにする「原石」を発掘していきたいと思っています。一緒に未来を創り上げましょう。