論理設計の集合体を作り上げる

最先端の技術に挑む頭脳集団
オーディオや画像、マイコン関連などのLSI開発実績と経験をもとに、アーキテクチャー設計・論理設計・論理検証のすべての工程を手掛けています。アナログ設計部門と力を合わせて行うMixed-Signal回路設計、SoC FPGAを使用したハードウエア・ソフトウエアの協調設計も強みです。回路がどんどん大規模化する流れに対応できるよう、より抽象度の高い言語も使いこなして、さらなる効率化を進めています。

論理回路/デジタル回路設計の基礎知識

デジタル回路とは

デジタル回路は、電子信号を使用して情報を処理するための回路です。デジタル回路では、信号の値が「0」「1」であらわされます。これは通常、電圧のレベルや電流の方向などの物理的なパラメータに基づいています。デジタル回路は、主に論理ゲートと呼ばれる基本的な論理機能を組み合わせて構築されます。

論理回路/デジタル回路設計とは

デジタル回路設計は、機能を実現するための回路を設計する工程です。
デジタル回路設計では、信号を2値(0と1)で処理する回路を設計します。
例えば、家電製品のボタン操作や動作の指令を担当するのがデジタル回路です。設計はVerilog-HDLやVHDLといったハードウエア記述言語を用いてプログラム的に行われます。デジタル回路は、プログラミング技術と密接に関わっており、迅速な機能開発が求められる分野です。

論理回路/デジタル回路設計フロー

STEP01

アーキテクチャ設計

STEP02

論理設計

STEP03

論理検証

ASIC開発フロー

STEP01

要求仕様

STEP02

仕様検討

STEP03

論理設計

STEP04

RTL実装

STEP05

非同期チェック/構文チェック

STEP06

検証仕様検討

STEP07

論理検証

STEP08

論理合成

STEP09

DFT設計/ATPG

STEP10

自動配置配線(P&R)

P&Rは、Place and Route の略です。実際の回路図に従い、自動配置配線ツールを使用して、シリコン上に作られるトランジスタや配線をデザインします。

STEP11

タイミング解析(STA)

STAは、Static Timing Analysis の略です。スタティックタイミング解析ツールを使用して、タイミング違反の可能性があるすべてのパスをチェックし、デザインのタイミング性能を検証します。

STEP12

レイアウト検証

レイアウトパターンがデザインルールを満たしているかどうかを検証します。すべての検証がクリアされた後、サンプルチップが作成されます。

論理回路/デジタル回路設計の仕事内容

少数精鋭チームで最先端の画像/音声処理技術の開発に携わる
MOSイメージセンサーやISPの機能ブロックの画像信号や、音声信号処理の開発を行います。

まず、当社のお客さまとともに機能仕様を策定するフェーズから関わり始めます。その後、設計仕様書作成、詳細設計(論理設計)、論理検証、カバレッジ、STAといった各種検証・レビューを実施し、RTLを提出するまでのFE設計業務を⼀任します。

当社開発環境ではCadence社製ツール・Synopsys社製ツールを⽤いた業務となるため、⼊社後すぐに実務レベルで同ツールを使⽤することとなります。

自らが設計した機能ブロックを実機評価するプロジェクトもあります。また論理合成まで担当することもあります。

また、多⼈数で進めるプロジェクトでは、修正意図等を後追いで誰でも確認できるようにすることも不可⽋です。意図を確実に書き残す、設計仕様書や検証仕様書の作成も行います。

画像処理技術

  • FPN(fixed pattern noise)除去
  • 黒レベル補正
  • シェーディング補正
  • 自動ゲイン調整(線形補正、ガンマ補正)
  • 均一化補正
  • 各種フィルター(エッジ強調等)
  • ホワイトバランス補正
  • 歪補正(歪曲、平行化)
  • 傷補正(欠陥画素)
  • スケーラ(拡大縮小)
  • フリッカ補正
  • HDR(High-dynamic-range)
  • デモザイク(カラー化)
  • JPEG圧縮

論理回路/デジタル回路設計部門からのメッセージ

論理回路/デジタル回路設計部門で働く先輩社員