ライフイベントに寄り添う働き方とマミートラックの話

2025.10.17

CSR

マミートラックって何?

「マミートラック」という言葉をご存じですか?

これは、出産や育児をきっかけに女性社員が責任ある仕事から外れ、キャリアの成長機会を失ってしまう状況を指します。働き方改革やダイバーシティ推進が進む今でも、社会全体ではまだ解決されていない課題のひとつです。
三栄ハイテックスでは、この言葉に対して少し違った見方をしています。「マミートラック」という言葉が本来問題視しているのは、『一度外れたら戻れない構造的な問題』です。ライフイベントによる一時的なペースダウンが、その後のキャリアを閉ざしてしまうこと。しかし当社では、そうした不利が生まれないよう、働き方を支える仕組みを整えています

三栄ハイテックスの考え方

三栄ハイテックスでは、社員一人ひとりの状況に合わせて、柔軟に働き方を選べる環境を整えています。育児や介護、自身の健康など理由はさまざまですが、勤務形態を選ぶ際の判断は本人の意思を第一に優先しています。会社が一方的に決めることはありません。
さらに、「短時間勤務を選んだらキャリアが止まる」といった固定観念をなくすため、勤務形態が変わっても評価やキャリアの基準が変わらない仕組みが重要と考え、維持しています。仕事の成果や貢献を公平に評価し、再びフルタイムに戻る際も正当に認められる環境が整っていることが、当社の大きな特徴です。
スローダウンは、キャリアの終わりではない
育児や介護など働くペースを少し落とす時期があっても、キャリアを諦める必要はありません。自分を大切にする選択は、次のステップに向けた準備期間として捉えられます。

実際、育児休業から復帰した社員が、プロジェクトリーダーとして再び活躍している例もあります。周囲の理解やチームの協力があるからこそ、復帰後のキャリアもスムーズに再開できる。これは、戻れる仕組みが日常的に機能している証です。
性別を問わず誰にでも起こりうる課題
世の中で「マミートラック」と聞くと、働きたいのに働けない女性の問題として語られることが多いですが、実際には、男女問わず誰にでも起こり得る課題です。例えば、当社では育児休暇を希望する男性社員は100%取得しており、復帰に関する機会は女性社員と同じように生じます。また、介護や病気、家庭の事情などでキャリアの途中で立ち止まらざるを得ないタイミングは、誰にでも訪れる可能性があります。だからこそ、三栄ハイテックスでは、「育児」だけを特別扱いするのではなく、人生の変化に合わせて柔軟に働ける会社であることを大切にしています。社員が安心して働き続けられる環境は、性別ではなく、人としての多様性を尊重する姿勢から生まれています。
続けられるからこそ成長できる
私たちは、「ずっと同じ働き方を続ける」ことを理想とは考えていません。ライフステージに応じて、働く時間や関わり方が変わるのは自然なことです。大切なのは「続けられること」、そして続ける中で「自分らしい成長を実感できること」です。

三栄ハイテックスは、社員一人ひとりが「自分の意思で働き方を選べる会社」でありたいと考えています。それが、当社の考える「三栄ハイテックスらしい働き方」です。